2015-10-23
"スポーツ栄養コラム" 「効果的な睡眠とその重要性」
効果的な身体づくりのためには、生活リズムを整えることが重要です。
「運動」による刺激と、材料となる「食事」の摂取に加えて、それを身につけるための「休養」を十分に行うことで、効果的な身体づくりを行うことができます。
休養中の身体づくりに最も深く関与しているのが「成長ホルモン」です。
成長ホルモンが身体づくりに及ぼす効果は、主に以下の2つです。
1.筋肉細胞へ栄養素を吸収する
成長ホルモンが分泌されることで、筋肉細胞へのアミノ酸の取り込みと筋たんぱく質の合成が刺激されます。
その結果、摂取した栄養素が筋肉へと変わる働きを手助けしてくれます。
2.骨の成長と強化
成長ホルモンは筋肉だけでなく、骨の成長にも良い影響を与えます。
成長期の児童では骨の成長や軟骨の形成を促進し、成人では骨先端部の肥大や軟骨組織の成長が盛んになります。
成長ホルモンの分泌は様々な刺激によって影響を受けます。
ホルモンの分泌を最も高めるのが「睡眠」です。
特に、入眠直後(1~2時間)の深い眠りのタイミング(ノンレム睡眠期)でその分泌が最も高まります。
その後は朝方にかけて徐々に分泌量が減っていきますが、睡眠中は日中に比べ、かなり高い分泌量を保つことが分かっています。
日中より高い分泌量を保ちながらも朝方にかけて漸減していき、朝を迎えます。
また、成長ホルモンの分泌は午睡(昼寝)によっても促進されます。
急速な身体づくりが必要とされる相撲取りは、昼寝を日課に取り入れています。
これは、昼寝による成長ホルモンの効果を有効に活用している例と言えます。
運動刺激を加えた場合にも成長ホルモンの分泌は高まります。
特に筋トレなど、強い負荷での運動刺激はより分泌量が高まることも分かっています。
このように、成長ホルモンの分泌量を増やすには日中の活発な運動に加え、睡眠時間を増やすことが必要です。
運動後は就寝時間を早めたり、昼寝を取り入れたりすることでノンレム睡眠の時間が長くなり、効果的な身体づくりを行うことができます。
睡眠は、身体づくりを目的とした栄養摂取やトレーニングの効果を大きく左右する、極めて重要な要素なのです。
近年はテレビゲームやスマートフォンの普及により、子どもに夜更かしの習慣がついてしまうことが増えています。
特に、就寝前にスマートフォンなどで光の刺激を与えてしまうと、入眠を妨げてしまうため、身体づくりには大きな悪影響を及ぼしてしまいます。
食べること、運動することだけでなく、休む時にはしっかりと休むことで、身体づくりを効果的に行っていきましょう。
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