2015-09-29
"トレーナーコラム"「ジュニア期のトレーニング」前編
「運動神経が良い」「センスがある」「身体能力が高い」...
スポーツをする上で、一度は耳にしたことのある言葉だと思います。
しかし、「運動神経」や「センス」は遺伝などの先天的なものだけではないことをご存知でしょうか?
その秘密は、幼少期から中学生頃までの「ジュニア期」にありました。
今回は、一流アスリートを育てる「ジュニア期」に有効なトレーニングについて解説していきます。
日本のジュニアスポーツでは、一つの競技に特化して訓練することが主流となっています。
たとえばサッカーの場合、幼少期からチームなどに所属し、
中学、高校、大学、社会人とさらにレベルの高いカテゴリーへと進んでいきます。
その後、選手によってはプロへと挑戦するのが一般的です。
このように、ジュニア期から一つの競技に専念することで、
競技特有の体の動きや技術など、専門性を高めることができます。
しかし、ジュニア期には「ゴールデンエイジ」と呼ばれる、運動能力を大きく伸ばすのに適した時期が訪れます。
この時期に一つの競技に特化した訓練を受けることで、
その他の様々な競技や運動に必要な基礎運動能力が伸び悩んでしまうケースがあります。
「ゴールデンエイジ」の時期は、神経系と言われるバランス能力や反応能力が急激に成長するため、
様々な動作や運動を瞬時に習得することができます。
言われたことがすぐにできたり、昨日までできなかったことが急にできるようになったり...。
この時期は誰もが天才児です。
また、12歳頃までに習得した動作は、その後の将来にもほぼ忘れることなく身体に刻まれるようです。
つまり、ゴールデンエイジには様々な動きやスポーツを経験することが大切だと考えられます。
例えばアメリカでは、小学校に上がる頃からはなるべく多様な競技を経験させるよう指導しています。
ゴールデンエイジに急成長するためには、その前後の時期を含めた幼少期から中学生頃、いわゆる「ジュニア期」の過ごし方が非常に重要です。
では、具体的にどのような経験やトレーニングが必要なのでしょうか?
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