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"トレーナーコラム"「最適なトレーニングメニューを作ろう」前編

2015-10-13

"トレーナーコラム"「最適なトレーニングメニューを作ろう」前編

 

1.最適な情報を選択するために


指導者の皆さんは指導する際、またプレイヤーの皆さんは自らトレーニングを行う際に、どのような考えに基づいて行っているでしょうか?

現代は情報社会。

書籍やインターネットなど、簡単に情報を手に入れることができます。

練習メニューの内容や強度、またその意識や取り組み方など、トレーニングに対する考え方とその方法は多岐にわたります。

実際に指導者の方が取り入れているメニューを見ても、その内容は多種多様です。

トレーニングメニューに正解はありません。

個人の体格や身体能力、性格などによって、適切なメニューは大きく異なります。

しかし、様々な情報の中から、チームや個人にとって最適な方法を選択することは決して容易ではありません。

第2回となる今回は、最適な方法を取り入れるためのヒントとなる情報をお伝えします。

 2.知っておきたい2種類の筋肉


筋肉には、「速筋」と「遅筋」の2種類の繊維が存在します。

「速筋」は瞬発的に大きな力を出すための筋肉で、短距離走やウエイトトレーニングによって鍛えることができます。

「遅筋」は長時間の運動を行う際に必要な筋肉で、長距離走などの有酸素運動を行うことで、心肺機能とともにその能力を高めることができます。

また、2つの筋肉の割合には個人差があるため、一人ひとりに適切な強度やメニューも異なります。

鍛えるべき筋肉を把握し、適切なメニューを組むことでより高い効果を得ることができます。

3.目的を意識する


トレーニングメニューを取り入れる際に一般的なものは次の3つです。

(1)最新のトレーニング

(2)強度の強い(ハードな)トレーニング

(3)プロが取り入れているトレーニング

いずれも決して間違ったものではなく、効率よくトレーニングを行うことで劇的に効果を上げられることでしょう。

しかし、明確な目的を持つことができなければ、効率のよいメニューを組むことは難しく、

狙った効果を得ることはできません。

「足腰を強くする」ことを目的としてトレーニングを行う場合、足腰を"どのように"強くしたいのかを考える必要があります。

それぞれ目的によって必要なメニューは異なります。

「最新の」「ハードな」「プロが取り入れている」トレーニングを闇雲に行うのではなく、課題点や強化したい箇所をしっかりと確認し、

個人個人に合った最適なトレーニング方法を取り入れるよう心がけましょう。

トレーナー  プロフィール

萬浪嵩志(まんなみ たかし) 1987年2月10日生まれ
NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
高校まで野球を行い、専門学校卒業後にスポーツトレーナーとして活動。
西脇工業高校、菰野高校など甲子園出場校でのトレーナーを歴任。
社会人、高校ラグビー、バスケットボール、ラクロスなど各年代の様々な競技で
トレーニングコーチとして指導し、現在もその活動は続いている。
トレーニング、ケガ予防、各競技へのアプローチを専門分野としている。


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