2015-10-27
"トレーナーコラム" 「押さえておきたい!トレーニングのキホン」前編
「プログラムデザイン」という言葉をご存知ですか?
簡単に言うと、「トレーニングをどのようにスケジュールに組み込むか」。いわばトレーニングの"設計図"です。
無理なメニューを組んでしまうと長続きしないだけでなく、怪我やパフォーマンスの低下にもつながります。
今回は、実際にトレーニングを行う際に必要な基本知識をお伝えします。
ご紹介する内容を参考に、無理のない効果的なメニューを作り上げましょう。
プログラムデザインにまず必要なのが、チームや個人の現状を分析することです。
私たちのようなトレーナーやトレーニングの専門家が身近にいればその人に任せるのが一番ですが、
一般の方でも次に紹介する2つの要素によって簡単な分析を行うことができます。
自らの状態を分析し、正しいトレーニングメニューが作れるようになれば、自宅で行うトレーニングもより効果的なものになりますよ。
(1)年齢
年齢によって必要なトレーニングは異なります。
特に小学生~中学生までは激しいトレーニングをしても伸びにくい能力があります。
先週の年齢に応じた強度・内容でメニューを組むことが大切です。
※小中学生に必要なメニューについては、トレーナーコラム第1回「ジュニア期のトレーニング」に詳しく掲載しています。
(2)筋力要素
次に、どの筋力を向上させたいかを考えてみましょう。
例えばシュートスピードを上げたいという場合、スピードを上げるための基礎筋力(速筋)を高める必要があります。
レジスタンストレーニングを優先してメニューを作成しましょう。
また試合の後半になると集中力が切れてしまい、ミスが多くなったり体が動かなくなったりしてしまう選手は、
技術が不足しているのではなく心肺持久力・筋持久力が低いことが原因かもしれません。
このような選手には持久走や水泳など負荷の少ないトレーニングを多めに行い、身体の持久力を鍛えることが必要となってきます。
このように、個人の課題を知ることで必要な練習メニューが見えてきます。
トレーニングを始める前に、まずは現状を冷静に判断・分析し、どのようなトレーニングが必要なのかを自分なりに導き出してみましょう。
メニュー作りがより明確になるとともに、新しいメニューの発見にも繋がってきます。
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