2015-11-13
前回は、スポーツ選手にとっての糖質の役割についてお話しました。
今回は、糖質の過不足が生じるとスポーツパフォーマンスにどのような影響を及ぼすのかについて解説いたします。
(1)競技パフォーマンスが低下してしまう
糖質が不足した状態では、筋肉がスタミナ切れに達する時間が早くなってしまうため、競技パフォーマンスは低下します。
特に、高強度の運動が長時間に渡るほど、その影響が大きくなります。
(2)集中力が低下してしまう
脳は糖質がエネルギー源の大半を占めるため、糖質不足の影響を最も強くうけます。
特にスポーツ活動時は、糖質が筋肉のエネルギー源としても利用されるため、脳に供給できる糖質の割合が低下します。
脳がスタミナ切れを起こすため働きが低下し、集中力が低下しやすくなります。
集中力が低下した状態でスポーツを行うと、思わぬミスや怪我に繋がってしまいます。
(3)筋肉が分解されてしまう
車はガソリンがなければ動きません。
では人間の場合、エネルギー源である糖質がないとすぐに死んでしまうでしょうか?
皆さんも知っての通り、答えは「NO」です。
人間はエネルギー供給
が低下すると、他の栄養素で代用したり、自らの身体を分解したりしてエネルギーをつくりだそうとします。
この際に利用されるのが「脂質」と「たんぱく質」です。
食事から摂取するものだけでなく、体脂肪や体たんぱく質(筋肉)といった体の一部も分解してエネルギーをつくりだします。
筋肉が分解されることは、スポーツ選手にとって死活問題です。
糖質が不足すると、高価なプロテインから摂取したたんぱく質も、歯を食いしばりながらこなしたハードなウエイトトレーニングも、全て水の泡になってしまいます。
トレーニングをしても筋肉がつかない選手は、糖質が不足していることが原因かもしれません。
(4)疲労がたまりやすくなる
糖質が不足すると、たんぱく質がエネルギー源として利用される割合が高まります。
たんぱく質は、身体の修復を促すホルモンの材料となる役割を持っています。
糖質が不足し、たんぱく質がエネルギーとして使われることで筋肉や細胞の修復が遅れ、疲労がたまりやすくなります。
糖質がブドウ糖となって体内に取り込まれると、「グリコーゲン」に変換され、肝臓や筋肉にエネルギー源として蓄積されます。
しかし、肝臓や筋肉に蓄えることのできる糖質の量には限度があります。
限度を超えて摂取された糖質は中性脂肪となり、脂肪組織に取り込まれます。
脂肪組織は、肝臓や筋肉と違って無限に蓄積されてしまいます。
体脂肪が必要以上に増えることがスポーツ選手にとって望ましくないのは、言うまでもありませんよね。
このように、糖質は不足しても食べ過ぎてもパフォーマンスを低下させる恐れがあるので、摂取する量や方法には注意が必要です。
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